Tokyo Otaku Mode

株式会社Tokyo Otaku Mode：日本のサブカルチャーを世界へ発信する企業

株式会社Tokyo Otaku Mode（以下、TOM）は、日本のアニメ、漫画、ゲームなどのサブカルチャーコンテンツに関する情報発信やEC事業を展開する企業です。2011年、Facebookページ開設を皮切りに、世界に向けて日本のオタク文化を発信し始めました。現在は小学館の完全子会社として、更なるグローバル展開を目指しています。

TOMの歴史：週末のプロジェクトからグローバル企業へ

TOMの起源は、2011年3月24日に設立されたFacebookページに遡ります。数名の社会人が週末を費やして始めたプロジェクトでしたが、日本のアニメや漫画といったサブカルチャー情報を英語で世界に発信することで、瞬く間に注目を集めました。

2012年4月には、500 Startupsのプログラムに参加し、アメリカ・デラウェア州に会社を設立。同年8月にはウェブサイト「Tokyo Otaku Mode β」を開設し、本格的な情報発信を開始しました。その後、日本支社の設立や著名なアドバイザーの招聘など、事業を拡大していきます。

2013年には、Facebookページのいいね！数が1,000万を超え、本格的なEC事業も開始しました。「Tokyo Otaku Mode Premium Shop」を開設し、フィギュアやグッズなどを海外に向けて販売。その後も、複数の企業との協業や資金調達を通して、事業規模を拡大し続けました。

2016年には、共同創業者の小高奈皇光氏が代表取締役社長に就任。そして2023年11月21日、小学館が全株式を取得し、TOMは小学館グループの一員となりました。

TOMの事業内容：多角的な展開でオタク文化を支援

TOMは、大きく分けてインターネットメディア事業、EC事業、クリエイターサポート事業の3つの柱で事業を展開しています。

インターネットメディア事業

TOMは、WebサイトとFacebookページを通じて、アニメ、漫画、ゲーム、ファッション、音楽、イベントなど、日本のサブカルチャーに関する情報を英語で世界に向けて発信しています。アニメソングの紹介記事やコスプレイベントレポート、新商品フィギュアの紹介など、幅広い情報を提供しています。日本語で公開された情報を英語に翻訳し、世界中のファンに届け、日本のオタク文化の魅力を発信し続けています。

EC事業

2013年から本格的に開始したEC事業では、「Tokyo OtaMode Premium Shop」を通して、正規品のキャラクターグッズ、フィギュア、スマートフォンケース、Tシャツなどを海外に向けて販売しています。TOM Pointsという独自のポイントシステムも導入し、顧客満足度の向上にも努めています。

クリエイターサポート事業

TOMは、個人で活動するクリエイターの海外展開支援にも力を入れています。特に「スペシャルクリエイター」と呼ばれる選抜されたクリエイターは、特別なサポートを受け、作品発表や翻訳、特設ページの作成などを支援しています。スペシャルクリエイターとのコラボ商品を、BEAMSやAppBank Storeなどの店舗でも販売するなど、クリエイターの活動を多方面からサポートしています。

TOMと他企業との協業

TOMは、ローソン、東京ゲームショウ、AppBank Store、BEAMS、東急ハンズ、Expedia、観光庁、クールジャパン機構など、数多くの企業や団体と協業し、事業を拡大してきました。これらの協業を通して、TOMは日本のオタク文化を国内外に広めるため、多様なアプローチで活動しています。

TOMのアプリ：Otaku Camera

TOMは、写真加工アプリ「Otaku Camera」もリリースしています。世界中で510万ダウンロードを突破し、多くの漫画やアーティストとのコラボレーション企画も展開しています。

まとめ：未来に向けた挑戦

TOMは、Facebookページという小さな一歩から始まり、現在では小学館グループの一員として、日本のサブカルチャーを世界へ発信するグローバル企業へと成長しました。多角的な事業展開と企業との連携を通して、日本のオタク文化の更なる発展に貢献し続けています。今後、TOMがどのような革新的な取り組みで世界を魅了していくのか、注目が集まります。

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